天然酵母で作れるのは実はパンだけではありません。パンケーキやパウンドケーキなどにも利用できるんです。ペーキングソーダを使わず作るので、よりヘルシーを求めたい方にぴったり!
自家製天然酵母は次々とかけ継ぎしていき、時には増えすぎて捨てざるを得ないこともあります。勿体ない、、、そんな捨て種の活用にも最適です。
この記事では、自家製天然酵母作り歴10年のノムが実際に天然酵母で作ったレシピをご紹介しています。
今回は天然酵母で生地を発酵させて作るパウンドケーキ風のケーキ。元種を使った方法と、酵母液を使った方法、両方のレシピと作り方をご紹介しますので、ぜひ試してみて下さいね!
天然酵母を使ったパンケーキレシピはこちら
👉天然酵母でパンケーキのレシピ。卵なしやストレート法でも作れます
天然酵母でパウンドケーキを作る
自分で作った自家製天然酵母、愛着ありますよね。
今回は分かりやすく作りやすい、パウンドケーキ風のケーキで解説します。
パウンドケーキって本来は材料の小麦粉:バター:砂糖:卵 がすべて同じ、1パウンドで作ることからそう呼ばれています。
でも、それらをそのまま忠実に作るとかなりもったりどっしりするので、ここは名前だけお借りして、「パウンドケーキみたいな見た目のケーキ」ということにしておきますね。
では、自家製天然酵母を使ったパウンドケーキ風ケーキの作り方、レシピをご紹介します。
天然酵母でパウンドケーキ レシピ 元種編
自家製天然酵母を使ったケーキ、まずは元種(生種)を使ったレシピです。
まずは酵母から作りたい方はこちら。
👉自家製天然酵母の作り方|酵母液から元種起こしまでの基本とコツ【初心者向け】
天然酵母元種パウンドケーキ 材料
パウンドケーキ型18cmx8cmx8cm(100均で買った小さ目のパウンドケーキ型)1つ分
※すべての材料は予め冷蔵庫から出して常温にしておきます。
- 天然酵母の元種 50g
- 強力粉 50g
- 薄力粉 50g
- バター 50g
- 砂糖 60g
- 卵 1個(Lサイズ)
- 牛乳 50g
元種の量は、酵母の元気さによって多少の調節をしてください。
元種50g増やせば、レシピの粉(薄力粉や強力粉)と水分(牛乳や豆乳)を各25gずつ減らします。
天然酵母元種パウンドケーキ 作り方
1、緩くなったバターと砂糖を泡だて器で混ぜ合わせます。
2、卵を入れてさらに混ぜ、牛乳を入れてよく混ぜます。
3、ヘラに持ち替えて、天然酵母の中種と振るった粉を混ぜ合わせます。
ここでは、生地に弾力が出るまでしっかり力強く混ぜます。
ドライフルーツやナッツなどオプションを入れる場合はこの時に一緒に混ぜ合わせます。
4、バターまたは油を薄く塗った型に生地を入れます。なかなか見栄えが悪い状態ですが、気にしない気にしない。

5、発酵させます。時間は酵母の強さや気温に大きく左右されますが、6時間を目安にします。冷蔵庫に入れると24時間ほどかかることもあります。

見た目で発酵が分かるのが発酵ケーキの良いところ。 ぷつぷつと小さい気泡が出ていたら発酵が進んでいる証拠。全体的に2倍ほどに膨らんでいたらOKでしょう。
6、予熱したオーブン180度で40分から50分焼きます。
表面が焦げ付きそうなら、上からアルミホイルを被せます。7、竹串を刺して、生の生地が付いてこなければ完成です。型から出して冷まします。

💡型から出してすぐにシロップを塗ってラップで包んで冷蔵庫に入れると、よりしっとりとした仕上がりになります。

💡レーズンや他のドライフルーツ、ナッツ、スパイス、蜂蜜など、お好みでアレンジしてください。
パンの香り、でも食べるとケーキ、そんな味と食感です。
しっかり発酵しているので、どっしりと腹持ちの良いケーキになります。
発酵が見られない場合は?
型に入れた生地が全然発酵しない場合は、常温で発酵させてみて下さい。特に気温が低い冬場は発酵しにくいので、暖房の効いた暖かい部屋に置いておくといいです。
天然酵母でパウンドケーキ レシピ 酵母液編
続いて、酵母液をそのまま使った、ストレート法でのケーキのレシピをご紹介します。
酵母液を使った方法は、元種を使って作るよりも発酵に時間がかかりますが、レーズン酵母ならレーズン、バナナ酵母ならバナナ、と酵母液の風味がそのまま残りやすいのが特徴です。
天然酵母でパウンドケーキ ストレート法の材料
パウンドケーキ型18cmx8cmx8cm(100均で買った小さ目のパウンドケーキ型)1つ分
※すべての材料は予め冷蔵庫から出して常温にしておきます。
- 酵母液 60g
- 強力粉 60g
- 薄力粉 60g
- バター 50g
- 砂糖 60g
- 卵 1個
- 豆乳 20g
天然酵母、液種パウンドケーキ 作り方
1、柔らかくなったバターと砂糖を、泡だて器で混ぜ合わせます。
2、卵を入れてさらに混ぜ、豆乳と酵母液を入れてよく混ぜます。
3、振るった粉を入れて、ヘラで混ぜ合わせます。
ドライフルーツやナッツなどオプションを入れる場合はこの時に一緒に混ぜ合わせます。
4、クッキングシートを敷くか、バターまたは油を薄く塗った型に生地を入れます。
5、発酵させます。
酵母液から作った場合、発酵時間がかなり掛かります。
発酵時間は酵母の強さや気温によって大きく変わってきますが、常温で12時間~24時間を目安にします。

生地が、最初の倍くらいまで膨らんでいたらOKでしょう。
6、予熱したオーブン180度で40分から50分焼きます。
表面が焦げ付きそうなら、上からアルミホイルを被せます。
今回は、焼いてからはあまり膨らみませんでした。
真ん中に切れ目を入れたのですが、パックリ割れてない=膨らんでいないのが分かります。

7、竹串を刺して、生の生地が付いてこなければ完成です。
型から出して冷まします。

たまたまかも知れませんが、生地に潰したバナナを入れると発酵が早かったです。(写真のものは入っていません。)
バナナブレッドとバナナケーキの間のような仕上がりです。
天然酵母で作るパウンドケーキ まとめ
天然酵母パウンドケーキは、ベーキングパウダーを使わずに天然酵母の力で膨らませるので、素材の味や香りがより分かりやすく、食べ応えのあるケーキになります。
また、ベーキングパウダーを使った時独特のパサパサ感が出ないのが気に入っています。
無添加で自然の風味が生かされた天然酵母パウンドケーキ、ぜひ作ってみて下さい。
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