「天然酵母のパンって、なんだか難しそう…」「自家製酵母って、特別な道具が必要なんでしょう?」
そう思っていませんか?パン作りを始めたばかりの頃は、専門的な道具がずらりと並んだお店を見て、少しハードルが高いと感じてしまいますよね。でも、安心してください。自家製酵母パンは、特別な道具がなくても、ご自宅にある身近なもので始められるんです。
この記事では、自家製酵母パン作りに興味があるけれど、何から始めたらいいか分からないあなたのために、自家製酵母作りに本当に必要な道具を厳選してご紹介します。
自家製酵母パン作りで失敗しない!必須道具と初心者でも簡単な作り方
「自家製酵母を育ててみたいけど、どんな道具が必要なの?」
パン作りに憧れるけれど、道具を揃えるとなるとあれもこれもと迷ってしまいますよね。実は、自家製酵母作りに必要な道具は、意外とシンプルなんです。
パン屋さんのような専門的な道具を最初から揃える必要はありません。ご自宅にある身近なもので十分、美味しい自家製酵母は作れます。
自家製酵母作り、何が必要?まずは揃えたい基本の道具リスト
自家製酵母作りに最低限必要な道具は、たったの3つです。
1. 消毒用のアルコールスプレー 酵母は、雑菌に弱い生き物です。雑菌が混入してしまうと、酵母がうまく育たず、腐敗してしまう可能性があります。
酵母を元気に育てるためには、道具を清潔に保つことが最も重要です。アルコールスプレーで、酵母を育てる瓶や計量スプーンなどを事前にしっかり消毒しましょう。
とは言え、私は個人的にアルコール消毒に抵抗があるので、通常は煮沸消毒しています。
煮沸消毒のやり方:鍋に瓶と蓋と、それらが全部浸かるほどのお水を入れて沸騰させます。沸騰したら1~2分で瓶を出して自然乾燥させます。
2. 煮沸消毒できる密閉瓶 酵母を育てるための容器です。ジャムの空き瓶や、市販の保存瓶で問題ありません。重要なのは、熱湯消毒ができるガラス製であること、そしてしっかりと密閉できることです。
酵母液は発酵するとガスを出すため、蓋が緩いと発酵が進まない原因になることがあります。
酵母液作りも元種も500mlが使いやすいです |
3. 計量スプーン・キッチンスケール 材料を正確に測るために必要です。特に、パン作りの成功には水分量と粉の量が鍵を握ります。正確な計量は、安定して美味しいパンを作るための第一歩です。
デジタルスケールがあると、より正確に測れるのでおすすめです。
まとめると、初めての自家製酵母作りに必須なキッチンアイテムは、
- アルコールスプレー: 消毒用アルコールはドラッグストアで購入できます。
- 密閉瓶: しっかり蓋ができるジャムの空き瓶や、ガラス製保存容器。
- 計量スプーン・スケール: ご家庭の料理用のもので問題ありません。
これらの道具があれば、すぐに自家製酵母作りを始められます。特別な道具は後から必要になったら買い足せば十分です。まずは、手軽に始められる3つの基本道具から準備を始めましょう。
あった方が便利な道具
必須ではないけど、持っているとかなり重宝するものの1つが温度計。酵母は温度によって大きく左右されます。自宅の中でも日によって、場所によって温度差がありますよね。
特に慣れないうちは温度管理をきっちるすることで成功率が上がります。
温度も湿度も計れてアラーム機能も付いてるものがとっても便利です。
卓上にも壁掛けでも使えるデジタル温度湿度計 |
自家製酵母を元気に育てる!失敗しないための材料選びと保存のコツ
自家製酵母作りは、材料選びも成功の鍵を握ります。材料が新鮮で質が良いほど、酵母は元気に育つ可能性が高まります。ここでは、酵母作りに適した材料の選び方と、作った酵母の保存のコツをご紹介します。
材料選びのポイント
- ドライフルーツ: レーズンやりんご、生のぶどう、いちじくなど、無添加でオーガニックなものがおすすめです。農薬や防腐剤がついていない方が、酵母が安心して育つことが期待できます。
ドライフルーツは稀に加糖のものもあるので、表示をよく確認してから購入しましょう。
レーズンはオイルコーティングされていないものを選んでください。
- 穀物: 米や小麦粉などを使いますが、こちらもできれば無農薬で新鮮なものを選びましょう。
- 清潔なお水:飲料や料理に使用しているお水で大丈夫です。
自家製酵母の作り方の大まかな流れ
自家製天然酵母を作るにはいくつかのステップがあるので、大まかに紹介しますね。全体の流れをなんとなく把握しておけばイメージしやすいかと思います。
1、果物酵母液を作ります。生の果物やドライフルーツをお水につけてフルーツ酵母液を作ります。

2、1週間ほどで完成するので、今度はこの酵母液と小麦粉を混ぜて発酵させていきます。
3、発酵が完了したらこの酵母を元種(スターター)にしてパン生地を作ります。
※サワードウ種の場合はお水と粉だけなので1の工程は不要です。
元種(スターター)保存のコツ
- 冷蔵庫保存: 酵母は生き物です。活動を休止させるため、冷蔵庫で保管しましょう。冷蔵庫の温度は、酵母の活動をゆっくりにさせ、品質を長く保つことが期待できます。
- 活性化:数日に1回は中をかき混ぜてあげると、弱り過ぎる前に息を吹き返します。
- 継ぎ足し: 自家製酵母は、元種を継ぎ足していくことで長く使うことができる可能性があります。酵母が少なくなってきたら、新しい材料と水を足して再度発酵させます。

材料を丁寧に選び、正しく保存することで、自家製酵母は元気に育つ可能性があります。ぜひ、お好みの材料で酵母作りに挑戦してみてください。
FAQ
アルコール消毒は必須ですか?
アルコール消毒は必須ではありませんが、しないなら熱湯消毒はした方が無難です。腐りまではしなくても、雑菌が繁殖してうまく発酵しないことがあります。
自家製酵母は冷蔵庫でどのくらい保存できますか?
酵母液:酵母液を冷蔵庫で保存する場合、酵母の状態にもよりますが、1〜2ヶ月程度が目安です。保存期間が長くなると酵母の力が弱まることがあります。できれば2週間〜1ヶ月を目安に使い切るのがおすすめです。使用する際は、冷蔵庫から出して室温に戻してから使いましょう。酵母の状態は、泡の出方や香り、濁り具合で判断します。異臭がしたり、変色している場合は使用を控えてください。
元種:酵母液から起こした元種(スターター)は、正しく管理すれば半永久的に保存できます。頻繁に使用⇒継ぎ足しを繰り返していると、酵母の力が弱まることなく常に新鮮な状態をキープできます。
こちらも腐敗やカビが気になる時はすぐに破棄しましょう。
自家製酵母と天然酵母は同じものですか?
自家製酵母は天然酵母の一種です。天然酵母とは、自然界に存在する酵母菌を培養して作られた酵母の総称です。この天然酵母には、市販のものも自家製酵母も含まれます。つまり、自家製酵母はあなたがご自宅で果物や穀物から起こした、自分だけの「天然酵母」なのです。
自家製酵母の道具、何から揃える?初心者向けガイド まとめ
この記事では、自家製酵母パン作りに必要な道具と、初心者でも失敗しない簡単な作り方をご紹介しました。特別な道具は必要なく、身近なもので始められることをご理解いただけたかと思います。
ぜひ、あなただけのオリジナル酵母を育ててみてください。
この記事を読んで「自家製酵母パン、挑戦してみたい!」と感じたら、まずは道具を揃えることから始めましょう。オンラインストアで必要な道具をチェックしてみてください。
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